ブログ

タカタ製エアバッグ事故と調査の実務

「タカタ製エアバッグ事故で際立った日米の報道姿勢の違い」という記事がでています。

このような問題が起きたときに、企業内でのドキュメントを精査するという作業が行われます。自動車関係の企業においては、当然になれている作業かと思いますが、特に、膨大な作業になり、費用も非常にたくさんかかってしまいます。

この記事を読んでも、わかるように最初の事故が、どの会社から、どのように報告されて、その報告にたいして、どのような対応がとられてきたかというのは、事実関係としてきわめて重要です。多分、電子メールが使われているでしょうから、その分析も可能になるでしょう。また、対応の記録は、当然に保存されているものと思われます。膨大な電子データの分析が行われるのです。

前の大手自動車会社のリコール問題の際には、日英バイリンガル・レビューアーの時間あたりのレートがあがった、という話を噂でききましたが、今回の事件もそのようなスケールになるのではないでしょうか。特に担当者は、洗練された対応が必要とされるところです。

(私のところにおこぼれのレビュー管理の仕事でもきてくれるといいのですが)

 

関連記事

  1. 英国CMAの グーグルとメタとの「ジェダイ・ブルー」協定について…
  2. 使用者の電子メールのモニタリング権限に関する日本の判決例について…
  3. 仮想通貨はお金の未来を変えるのか
  4. 競争政策は、セキュリティを破壊するのか-英国 CMA モバイルエ…
  5. 情報ネットワーク法学会研究大会
  6. ChatGPTにカリフォルニア消費者プライバシー保護法規則を翻訳…
  7. デジタル証拠に関する民事訴訟IT化法改正と原本性
  8. 司法省反トラスト部門責任者候補Jonathan Kanterって…
PAGE TOP