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タカタ製エアバッグ事故と調査の実務

「タカタ製エアバッグ事故で際立った日米の報道姿勢の違い」という記事がでています。

このような問題が起きたときに、企業内でのドキュメントを精査するという作業が行われます。自動車関係の企業においては、当然になれている作業かと思いますが、特に、膨大な作業になり、費用も非常にたくさんかかってしまいます。

この記事を読んでも、わかるように最初の事故が、どの会社から、どのように報告されて、その報告にたいして、どのような対応がとられてきたかというのは、事実関係としてきわめて重要です。多分、電子メールが使われているでしょうから、その分析も可能になるでしょう。また、対応の記録は、当然に保存されているものと思われます。膨大な電子データの分析が行われるのです。

前の大手自動車会社のリコール問題の際には、日英バイリンガル・レビューアーの時間あたりのレートがあがった、という話を噂でききましたが、今回の事件もそのようなスケールになるのではないでしょうか。特に担当者は、洗練された対応が必要とされるところです。

(私のところにおこぼれのレビュー管理の仕事でもきてくれるといいのですが)

 

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