情報通信産業と法律問題を考える時には、競争法についての考察は、きわめて大きな役割を果たします。
情報通信産業においては① 不可欠性及び非代替性によるボトルネック独占の可能性 ②ネットワーク外部効果 ③ 市場の変化や技術革新の速度が大変速いことといった事情があることされています。
それゆえに、競争法が問題になることが非常におおいといえるでしょう。IBM、MS、Intel、Googleなどが、競争法との関係で、話題になっているのは、上の事情と無関係ではありません。
そこで、ここで、競争法についての一般的な知識をまとめておくことにします。
情報通信産業と競争法の関係について、考えるときには、アメリカにおける反トラスト法とEU競争法とかの知識が必要になってきます。また、日本における競争法(独占禁止法と関連する法)も、それらと比較することによって始めて深く理解できるかと思います。
競争法について検討していくことにしましょう。