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ネットワークでのトラフィックの分析等によりサイバースペースの脅威に関する情報の収集、加工、統合、分析、評価、解釈をする行為をインターネットフォレンジックスということができるでしょう。そのような情報の統合的理解をする分野もフォレンジックの有望な分野であるということができます。
サイバースペースの脅威に関する情報の収集、加工、統合、分析、評価、解釈自体は、サイバーインテリジェンスということができますが、それを、法的証拠という視点から見るときの用語であるということができるでしょう。
これらの分野には、ウィルス作成者やハッカーの行動や議論を追跡すべく、アンダーグラウンドの彼らのコミュニティにいわば「潜伏」して、彼らの情報に対して諜報活動を行う手法もあります。かれらのデータ通信をモニタリングし、また、会議などもモニタリングしています。
これらの活動によって得られた情報は、きわめて鮮度の高い情報ということになり、予測・予防・調査のために役立てられる程度はきわめて大きいということができるでしょう。しかしながら、我が国において、これらの手法の重要性は、看過されているということができるでしょう。私は、2000年代前半に、このようなサービスを提供しているアメリカのプロバイダにインタビューしたところ、日本だけは、進出に失敗した、需要を全く喚起できなかったということをきいたことがあります。